ケアマネージャーの仕事・求人特集
介護サービスで重要な役割を担うケアマネの仕事
2000年に介護保険制度というシステムが新たに導入されました。そのなかで登場したのがケアマネージャーという職種です。ちなみに正式名称は「介護支援専門員」といいます。ケアマネージャーは要介護認定を受けた当人やその家族の相談を受けて、介護サービスを利用するにあたって希望などをヒアリングし、それぞれの利用者に合ったケアプランを作成します。そしてそのケアプランに基づき、関係機関や介護サービスを提供する事業者と連携して、クライアントが満足できるサービスを提供していきます。要介護者と介護サービス事業所をつなぐ架け橋的な役割を担う存在といえます。ケアマネージャーは試験に合格して資格取得する必要があります。しかしケアマネージャーの資格は国家資格ではありません。都道府県が実施している試験に合格して、その後専門の研修を受けて初めて取得できます。介護の世界でキャリアアップしたいと思っている人は、ケアマネージャーの資格を取得するのも一つの方法です。
ケアマネージャーは正式名称を介護支援専門員といいます。この資格を取得するためには、例年10月の日曜日に開催される介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなければなりません。よく勘違いをしている人も多いのですが、ケアマネージャーの資格は国家資格ではありません。公的資格であり、先に紹介した試験は各都道府県が主催となって実施されます。ケアマネージャーの試験を受けるにあたって、受験資格の条件がかなり細かく設定されています。また受験資格のあることを証明するための書類の準備もあるため、受験のための準備手続きをするだけでも手間がかかります。ケアマネージャー試験の担当者を各都道府県で置いているので、こちらで相談するとよいでしょう。
ケアマネージャーの受験資格は看護師や理学療法士、栄養士、保健師のような保健や福祉・医療分野における国家資格を持っているかどうかで条件が変わってきます。もし国家資格を持っているのであれば、5年以上・900日以上の実務経験を持っていることが条件となります。もし国家資格を持っていないのであれば、老人福祉施設や在宅介護業務に充実していて、5~10年の実務経験を持っている人であれば、受験資格が与えられます。しかしこれはあくまでも実務における介護の経験です。例えば家族など身内の人をいくら長年介護していたとしても、ケアマネージャーの試験を受験することはできないので注意しましょう。試験に合格した後は32時間以上の介護支援専門員実務研修を受ける必要があり、登録申請をしてケアマネージャーになれます。
介護の世界でキャリアアップをしたいという理由で、ケアマネージャーの資格取得を目指す人は多いです。しかし、ケアマネージャーとして仕事をすればそれ以上のキャリアアップを目指せないかというとそうではありません。ケアマネージャーになってからステップアップする方法はあります。例えば自分が勤務している事業所のセンター長や施設長のような責任あるポジションを目指す方法があります。他の職員の監督・管理をする責任重大な業務を担当することになりますし、給料もアップするでしょう。またケアマネージャーの専門性を高めることによって、スキルアップを目指すアプローチもあるでしょう。ケアマネージャーになってからも関連する法律・知識などを勉強するような姿勢がほしいところです。
ケアマネージャーで転職活動しようと思っている人のなかには、スキルアップやキャリアアップしたいからという方もいるはずです。その場合には求人情報で情報収集してみて、気になる案件が見つかったのであれば、その事業所のホームページにアクセスしてみることです。もしその事業所のポリシーや活動方針などを見て共鳴できるのであれば、応募してみるとよいでしょう。ほとんどの事業所はホームページを開設して、情報提供しているはずです。また事業所の多くで見学会を実施しています。施設見学できるのであれば、見学してみることです。スタッフ同士の連携がうまく取れているか、生き生きとした感じでスタッフが仕事をしているかなどをチェックしてみましょう。
ケアマネージャーのなかには今の職場の給料が不満で転職したいと思っている人もいるでしょう。その場合にまず自分が本当にケアマネージャーとしてもらっている給料が十分でないのかを確認することが大事です。厚生労働省のデータによると、ケアマネージャーの平均給与は月給33万4260円となっています。この給料をベースにして転職先を探してみましょう。この給料にボーナスなどを付与すると、年収で300~400万円といったところが相場になると思ってください。ちなみに地方在住の方は都市部に出て給料アップを狙う方法もあります。エリア別にみると多少違いがあって、地方では20~25万円が給料の相場です。一方都心になると25~30万円がボリュームゾーンとなり少し多くなります。